憲法改正の天王山

いきなりですが、今回の2017年衆議院選挙は憲法改正の天王山です。
自民党安倍政権は、計算された選挙戦略で決して憲法改正を大きなテーマにはしていませんが、今回の選挙で改憲発議に必要な与党(自公)が3分の2の議席(275)を取れれば確実にそれを実行してくるでしょう。
政権交代を狙うとしていた希望の党、維新の会も、憲法改正は是としているため、安倍政権の憲法改正を阻止できる勢力はそれ以外の、立憲民主党共産党社会民主党くらいしかありません。
立憲民主党共産党社会民主党に大きな議席を与えなければ、憲法改正はおそらく数年以内に成るでしょう。
もし、安倍政権による憲法改正に少しでも疑義をお持ちなら、阻止勢力に投票すべきです。

個人的には自衛権の問題から憲法はいずれ改正されるべきものと考えていましたが、安倍政権の改正論議の進め方を見るにつけ、この政権に改正をさせてはいけないと考えるようになりました。
問題点は以下と考えています。
1、深く議論をし、国民に理解を求めるという姿勢に大きく欠けている。
2、憲法改正自体を目的化してしまっている。
3、高校無償化など、本来憲法改正の必要のない政策を支持獲得のため無理矢理盛り込んでいる節操のなさ。
4、なにより後藤健二さんを見殺しにした事件に象徴される、国民の人命すら軽視する酷薄な政権に憲法改正を託すことの恐ろしさ。

最近の若い方は、厳しい就職環境もあり景気浮揚に強いとされる自民党支持が多いと聞きますが、10年、20年先を見据えて、投票を行っていただきたいと切に願います。